経営改革で大切な心得について

経営改革で経営者が心得ておかなければならないことの一つに、人の気持ちの問題があります。

経営者がいくら会社のためのなる、正しい選択と思ってやろうとする経営変革であっても、経営者以外の一般従業員は同じ気持ちになりにくいところがあるのです。

改革というのは変化を伴うもので、現代の変化の時代では避けて通れませんし、行わないと企業の存立さえ危うくなりますが、そんな場合でも一般従業員は、「嫌だな」と思うことがあるからです。

これは、経験則から来ることが多く、過去にあった変化が自分たちに与えた不利益を思い出すからであると心理学的には言われています。

ロクなことがなかったとか、また自分にとっては悪いことになるという一種の防御反応とも言えます。

したがって、経営者は変革や改革を進めるときには、この不利益という点をクリヤーにしておくことが必要になります。

改革の骨子を従業員に周知する際に、不利益はないということ、あるいは、あってもカバーして余りある利益があるということを、きちっと伝えることがポイントになります。

人は、余程の高齢者になっても、もうこのままでそっとしておいて欲しいというような場合でないかぎり、変化を期待しているところもあります。

たまには海外旅行に行きたいとか、何かいいことないかな、宝くじに当たりたいな、というような具合です。

だからこそ、不利益に関しての意識をなくし、不安や尻込みということを取り除き、全社一丸となれるように配慮することが、改革を進める経営者にとってとても大切な心得なのです。